公衆栄養学 4

1 有病率とは,ある一時点における,観察対象集団のなかで疾病にかかっている人の比である.
2 罹患率は,累積罹患率に比べて,観察対象者のデータを有効に使える.
3 50パーセンタイル点は,中央値を示す.
4 コホート研究の結果を評価するときには,相対危険や寄与危険が用いられる
5 ある時点での要因状況と疾病との関連を調べる研究方法を,前向きコホート研究という.
6 総エネルギー摂取量に対する,各栄養素の占める割合を算出するエネルギー調整法を,残差法という.
7 残差法による,エネルギー調整法における残差とは,一次回帰式から予測される摂取量と個人の摂取量の実測値との差である.
8 被験者が喫食した食事と同一の食事を科学的に分析し,摂取栄養素量を把握する食事調査法を目安量記録法という.
9 数日間の食事記録法から得られた栄養素摂取量は,食物摂取頻度調査法の妥当性検証に使用される.
10 個人内変動とは,摂取量や摂取状態が人によって異なることをいい,個人差をあらわす.
11 食物摂取頻度調査法は,対象集団内での摂取量のランク付けをすることが可能である.
12 毎年実施される国民健康・栄養調査では,世帯ごとに被調査者が摂取した食品を秤量記録法で計測した上で,その食品を家族でどのように分けたかを記入する比例案分法を採用している.
13 症例群と対照群に分け,試験薬と偽薬を投与して,その後の結果を比較する研究方法を症例対照研究という.
14 オッズ比とは,症例群のオッズを対照群のオッズで割ったものである.
15 症例対照研究では現時点で曝露情報を調べるコホート研究とは異なり,曝露要因を過去にさかのぼって調べるため,思い出しバイアスがかかりやすい.
16 対象者を選ぶ過程で生じるバイアスを選択バイアスという.
17 系統誤差は,研究対象者の人数を増やすことや食事記録であれば調査日数を増やすことで,誤差を小さくすることができる.
18 食物摂取頻度調査法は,食事記録法と比べて,比較的,調査に手間と時間がかからないため,大規模コホートで使われることが多い.
19 対応のある2群の平均値の差の検定には,マンホイットニーのU検定を用いる.
20 データが正規分布に従うとき,3群以上の平均値の差の検定には一元配置分散分析を用いる.